1月9日より、スプリングシーズンのトレーニングが開始されました。
このスプリングシーズンは、レギュラーシーズンと異なり、週当たりのトレーニング時間数、休息日の設定、内容
などがNCAA(全米体育協会)のコンプライアンスで細かく規定されています。FSUのコーチ達に話を聞くと、
『この時期は、学生にしっかりと勉強してもらうのさ。』と言っていました。そして、『個人個人の課題を設定して、
個を伸ばす時期とも考えているよ』と付け加えていました。
9日から2月12日までは、週3回のストレングス&コンディショニングトレーニング、週2回1時間のボールトレーニング、
そして、クラスルームでのチームビルディングディスカッションを行います。週3回のストレングス&コンディショニングは、
メリッサコーチが全てメニューを構築します。内容は、個のフィジカル能力アップです。選手は、Polarをつけて行って
いるのでコンディションを全て把握されています。そのデータをもとに構築されているので、ひと時も気が抜かない
トレーニングとなっています。もちろん、当たり前のことですが、手を抜く選手は、ひとりもいません。たまに筋関係に
違和感を起こして、メニューから抜ける選手を見かけますが、ATチームがすぐにテイクケアに関わります。
その後、別メニューになる選手もいます、再加入する選手もいます。再加入した選手は、与えられたメニューを終わる
まで実施します。
また、この時期は、USユース代表チームのトレーニングキャンプが行われています。U20代表にFSUの選手も選出され
ており、1月、2月にそれぞれ2週間のトレーニングキャンプ。3月は、スペインで実施される国際トーナメントに出場します。
U17の代表は、2月にトレーニングキャンプを実施し、ドイツ代表とのフレンドリーマッチが実施されます。
そして、1月にCONCACAFのオリンピック予選が、カナダのバンクーバーで実施されました。オリンピックの出場権を
決める準決勝でUSAがコスタリカを3-0で、カナダがメキシコを3-1で勝利し、今夏行われるオリンピックに出場します。
決勝は、USAが4-0でカナダに勝利しました。
残念なニュースもあります。WPS2012シーズンのドラフトも終了し、シーズンのスタートに向けて準備していましたが、
2012シーズンの中止が決定しました。少なくとも、今年1年は、WPSが開催されません。この結果、FSUに関わる選手も
数名WPSでプレーする予定でしたが、(今年の卒業生は2名がドラフトされました)
プレーする場所が無くなってしまったため、今シーズンプレーする場所を探しています。
私は、NCAAコンプライアンスのリクルーティングに関する勉強を行っています。分厚い本と英語と格闘しながら、細かい
ルールについて学んでいます。これも英語の勉強とポジティブにとらえて頑張ります。
NSCAAコンベンションに参加してきました。これは、全米サッカーコーチ協会主催のコンベンションです。
1月11日~15日までカンサスシティー・コンベンションセンターで実施されました。
内容は、大きく分けて、3つあります。講義、実技、アワードです。参加者の総勢は、約3千人で、全員が
同じものに参加するのではなく、参加者が選択して参加する形式です。すなわち、事前にチェックして、
自分が何に参加したいかを調べて、目的に合った内容に参加すると言う形式です。
私が参加したのは、主に、女子サッカーに関わるものとユース育成プログラム、アカデミーコンセプトです。
主に、女子サッカーに関わるもについて記述します。講義は3つの内容に参加しました。
まず、“Scouting for Women’s National Team at the Women’s World Cup”は、US・Soccerから参加した
Janet Rayfiled氏が主なスピーカーとして登壇し、2011ワールドカップの攻撃の傾向や守備の形をベースに
ワールドカップのスカウティングについて説明がなされました。
そして、“Special considerations to Effectively Coach Female Soccer Players”は、FIFA Women’s
Soccer InstructorのVanessa Martinez Lagunas氏がスピーカーとして登壇しました。
内容は、主に4つに分かれています。最初に、女性に関連する具体的な特徴について。
次に、これらの特徴について知っておかなければならない重要事項について。そして、女性プレーヤーを
どのように伸ばしていくことができるか。最後に大きな成長をもたらすにはいつ何を行ったらよいのか。
具体的な内容を、きめ細かにPPTを作成し、非常に参考になるものが多かったです。
身体的特徴、メンタル面、テクニカル面、フィジカル面など多岐にわたり説明がなされました。
特に、なでしこJAPANのワールドカップでの取り組みも紹介されました。
最後に、 “Moving Our Game Forward: The U.S. Women’s National Team Program’s Role in Player
Development”は、主なスピーカーに元USヘッドコーチのApril Heinrichs氏 Technical Director, US Women’s
National teamがスピーカーとして登壇しました。
U.S. Women’s Soccerのこれからをどのようなビジョンを持ってアクションを起こしていくかと言うことについて
焦点を当てて、話の内容が構築されていました。特に、今後20年間のビジョンとしてユース育成システムを
誰が担当し、どのように行っていくのかを具体化した内容でした。
モダンサッカーの現状を2011ワールドカップ決勝日本対USAのProzoneによる分析の1考察を具体例として
紹介しました。そして、ユースチームのテクニカル面に関しては、各練習の40分は、判断を加えたテクニック
トレーニングを行う。そして、ポジションの機能をマスターする。タクティクス面では、ポジションの具体的な
トレーニングを一部もしくは全てにおいてプレッシャーを加えてとトレーニングすると述べています。
また、USAのプレーシステムや攻撃、守備のコンセプトなども紹介されました。
この講義の後に、実技セッションとしてU17US. Women’s National Team 監督のAlbertin Montoya氏が”Teaching Creative Play”と言うテーマで行いました。内容は、テクニカルにフォーカスしたオーガナイズで、
講義との関連性を実感しました。
他の内容で興味深かったのは、Celtic FCアカデミーユースコーチのTommy Mclntyre氏のアカデミー
コンセプトです。ヨーロッパのトップチームアカデミーがどのようなコンセプトでユース育成を行っているかという
レクチャーでした。
滞在中、ハードでしたが、貴重な時間となりました。
今年も、Disney Showcaseに戻ってきました。カテゴリーは、1歳上のU17に出場します。
この大会は、参加チームが300を超える大会で、全米屈指のトーナメントと言われています。
USサッカーのユース育成プログラムも20年後を目指して、改革が始まったところですが、その一つである、
ユース育成リーグが、この大会にも組み込まれており、グループリーグを終えた後のフィナルに進出すると、
ナショナルリーグのチームとの対戦となります。
この大会に参加する意義は、アカデミー生の持っている潜在能力を伸ばすには、経験を無くしては、あり得ない
ということです。すなわち、長時間の移動。時差のある国でのゲーム。異なった環境。言語の違い。身体能力の
高い相手。など、自ら飛び込んでその地で経験するからこそ、小さな成功と失敗を重ね、その経験が個々の
潜在能力を伸ばして行くのです。その意味をどれだけ理解して、オーランドの空港に降り立ったのか。
アカデミー生の行動を観察して行くと見えてきます。この遠征が、当たり前ではなく、自分を磨く素晴らしいもの
として個々が取り組んでくれることを望みます。また、今年は例年と違って、日本の女性審判員も参加します。
チームと審判員が一緒に移動をするということもなかなか経験できないことなので、審判員の皆さん行動から、
少しでも学んでほしいと願います。
さて、大会前日は、ドゥワン氏のフィジカルトレーニングでコンディショニングを行いました。アカデミー生は、時差
との戦いを経験します。思うように体が動きません。ドゥワン氏がその様子を見ながら時には強い口調で、時には
明るくモティベートしてハードトレーニングを行って行きます。強い気持ちを既に持っていると良いのですが、中には
心が負けてしまうアカデミー生もいます。これも一つの経験です。
リーグ戦は、North Shore United Blue(ウイスコンシン)、NC Fusion94 Elite(ノースカロライナ)、Albertson SC
Elite Fury(ニューヨーク)の各チームと対戦しました。どのチームもしっかりとポゼッションをしながら、ゲームを
組み立ててゴールを狙います。守備に関しては、ボールプレスの速いチームと相手ゾーンにおいてはボールを
自由に持たせて、ファイナルサードでは、自由にさせないチームに分かれました。
どのチームもボールを介した所での、ボディコンタクトが非常に強く、ボールを奪う守備をしてきます。
オフの局面からしっかりと周りを見てボールをコントロールすることが重要です。また、ボールホルダーとなって
からは、相手選手のボディコンタクトを予測して自らコンタクトして行かなければボールを失います。その意味で、
日常行っている11+をしっかりと行っているか否かが、評価できます。高1の乗松、増矢、門井、中3の小島は、
しっかりとしたコアが身に付いており、パワーある相手選手のボディコンタクトにも体の軸がぶれずにプレーする
ことができ、日常の取り組みが評価できます。
中3、中2のアカデミー生は、まだまだコアがしっかりしていないのかヒットされた瞬間、体の軸がぶれてボールを
失うことが散見されましたが、動きながらのボールコントロール、ボールを受ける前の準備、周りを観ることは、
6月に観ていた時と比べると格段に良くなっていました。
リーグ最終戦のAlbertson SC Elite Fury(ニューヨーク)は、守備のアプローチが速く、奪ってからの攻撃も3トップ
が全員アスリート選手であったので、90分間まさに、頭と体をフル稼働させながらプレーしないと一瞬の隙で失点
してしまう恐れがありました。また、それに加えて、ピッチの縦の長さが長く、コンパクトな守備をしていても、DFと
GKの間のスペースが広く開いてしまうので、この2ラインのコミュニケーションは、欠かせないものでした。
また、攻撃に関しては、縦の速さを持った攻撃を仕掛けないと、相手に戻る時間を与えてしまうので、いつ、スピード
アップをするのか。どのようにスピードアップするのかが勝負の分かれ目となりました。
この試合は、攻守にわたりハードワークすることができ、勝負に勝った以上に、内容が非常に良かったので、個々に
自信をつけた試合になったことでしょう。
ファイナルは、Michigan Football Club 94(ミシガン)との対戦です。このチームは、ナショナルリーグに参加して
いるチームで、全米ランキング5位のチームに勝って、ファイナルに出てきました。試合開始30分は、相手のアプ
ローチの速さに我慢しきれずにミドルシュートをむやみにうってしまう場面やパスの正確性にぶれが生じ、スピード
アップする局面を創出できない時間が続きました。しかし、30分を過ぎた頃から、相手のアプローチに慣れてきた
のか、ファイナルサードに入ってフィニッシュ局面を作り出せるようになりました。こうなると、得点をゲットできるも
ので、連続して4得点を入れ、後半も終始ボールを支配して、勝利を収めることができました。
この試合は、ESPN3がライブ中継し、多くの方々が、この試合を観ることができました。
『潜在能力を上げるには、経験を無くしては、成し遂げられない』まさに、この言葉通りであると試合後、アカデミー生
の顔を見て、感じました。前述したように、長時間の移動。時差のある国でのゲーム。異なった環境。言語の違い。
身体能力の高い相手。など、自ら飛び込んでその地で経験するからこそ、小さな成功と失敗を重ね、その経験が
個々の潜在能力を伸ばして行くのです。一人一人の充実した顔を見ると、それぞれ個々が、小さな成功と失敗を
重ねた経験から、自らの手で掴んだコインを持って帰ることができるようです。このコインを心のポケットに入れて、
常に磨きながら帰国してもトレーニングを続けてほしいと願います。
USユースサッカートーナメントの中でもトップレベルの大会の一つと言われるこのDisney Showcaseは、
U15からU19までの各カテゴリーで、308チームが参加して行われます。
メインの会場は、Disney World内にあるESPN Wide World of Sportsです。
今回は、US各地のアカデミーも参加しており、レベルの高い試合を観ることができました。
今回見た試合は、95/96Academy Divisionの Clearwater Chargers 対Baltimore Boys Chelsea です。
共に、1−4−4−2のシステム。中盤には、テクニックと運動量のある選手を配置しています。
USの男子サッカーのイメージは、縦に速く、身体能力を生かしたフットボールを想像しますが、この両チーム
ともに、GKを含めたDFラインからしっかりとビルドアップしてきます。互いに中盤でのアプローチが速く、
ボールホルダーを自由にプレーさせません。従って、オフの選手のサポートが必須となってきます。
ショートパスをシンプルにつないで、一人の持つ時間を短くし、ボールを動かしながら、ゴールを窺います。
センターDFの二人は、互いにコミュニケーションを取りながら、ポジショニングを確認しています。なぜならば、
ポジションミスが、一瞬にして相手のビッグチャンスを創出してしまうからです。
両チームのFWのタイプに違いがあります。Clearwater Chargersは、“ファビオ”と読んでいましたから、
中南米系のテクニシャン。一方のBaltimore Boys Chelseaは、アスリート能力が高く、スピードとテクニックを
兼ね備えた選手でした。互いにファイナルサードでのゴールを目指す突破に見応えがありました。
ピッチの周りには、大学サッカーのコーチが数多く陣取り、リクルーティングを行っています。
ここで、発掘された選手は、スカラシップでの大学入学のチャンスが生まれてきます。
28日、29日は、メイン会場から車で約50分のところにあるLake Myrtle Park内のサッカー場に行って
きました。12面ある天然芝のピッチすべてを使用して、試合が行われています。
昨日のアカデミーの試合内容と比べるとレベルダウンするもののキックアンドラッシュ的なフットボールを
観ることはなく、グループ戦術を駆使しながら、ゲームを進めていきます。そして、日本との決定的な違いは
ボールコンタクトの厳しさです。ボールホルダーに対するアプローチの速さと身体を臆することなくぶつけて
いくパワー。そして、お互いにぶれることのないコア。
また、異なった視点では、さまざまな人種がいること。
特に、中南米からの多くの移民の子供たちがサッカーを親しみ、レベルアップに貢献しているのではないか
と感じました。
最終日のファイナルと3位決定戦では、お互いに勝利を目指してホットな戦いが繰り広げられました。
この写真は、PK戦によって、勝利を得たチームが喜びを表現しているものです。素晴らしい笑顔ですね。
17日(土曜日)FSUでは、タラハシー市のシビックセンターで卒業式が行われます。
この卒業式に、アカデミーのUS遠征でお世話になっている壮一郎氏が参加します。大学院を卒業するのです。
学生全員が、帽子とマントを着用します。マントの色は、大学のスクールカラーを使用しているので、どこの大学
を卒業したかわかると言うことです。
そして、本日のゲストスピーカーは、野球のワールドシリーズを制した『セントルイス・カージナルス監督
トニー・ラルーサ氏』が行います。
トニー・ラルーサ氏は、FSUの卒業生で選手としても指導者としても活躍されています。
そして25日は、クリスマスです。クリスマスは、ストレングス&コンディショニングコーチのドゥワンさんが行う
クリスマスミサに行ってきました。
実は、ドゥワンさんは、歌手でもあるのです。声量のある素晴らしい歌を聴いてきました。
NCAAチャンピオンシップの決勝は、スタンフォード大学対デューク大学の対戦となりました。
この2校は、今シーズンの全米ランキング1位、2位校です。そう考えると順当な勝ちあがりの結果ですね。
スタンフォード大学は、2年連続してファイナルで敗れています。対するデューク大学は、初めての決勝です。
さて、試合開始と同時にスタンフォード大学が主導権を握ります。ポゼッションを主体としながら時々速攻を
仕掛ける。このアクセントがチャンスを創出します。一方、デューク大学は、強固なディフェンスからカウンター
アタックを狙い得点を窺います。攻守の切り替えの早い好ゲームとなります。前半は共に譲らず0-0で
後半を迎えます。
後半も共に譲らす一進一退の攻防を続けます。そして、ゴールが生まれました。スタンフォード大学が右サイド
から攻撃を仕掛け、絶妙なクロスがバックポストに上がります。中央からプルアウェイをしながら相手の背後に
回り込んだ中盤の選手が、ヘディングシュート。見事にゴールを奪います。歓喜に溢れるスタンフォード大学。
しかし、この直後のTVタイムアウト後からデューク大学の猛攻が始まります。ややディフェンシブにゲームを
進めていたデューク大学は、一転してアグレッシブに仕掛けます。メンバーチェンジも攻撃的な選手を次々に
投入します。この采配が奏功。決定的なチャンスを作り始めます。しかし、スタンフォード大学も死力を尽くして
粘り強く守備を行います。デューク大学の選手がフリーになり決まった!!!と思った瞬間も身体を投げ出して
ゴールを守ります。勝ちたい気持ちがほんのわずかスタンフォード大学が上回ったのでしょう。試合終了を
告げるカウントダウンが始まり「0」を迎えた瞬間に終了のホイッスルがピッチに鳴り響きました。
こうして、スタンフォード大学の優勝と共に、2011シーズンは、終了しました。
月曜日にFSUは、全員が集合してミーティングを行いました。そして、火曜日から木曜日にかけて、ヘッド
コーチのマーク氏と各選手が個々にミーティングを行いました。これは、ひとり一人の今シーズンの状況や
来シーズンに向けてのアドバイスなどを話します。私もほとんどの選手とのミーティングに参加させてもら
いました。選手個々それぞれが自分の意見を持ち、それをヘッドコーチにしっかりと伝える。それに対して
一つひとつ真摯に答えるマーク氏。そのやり取りは、勉強になりました。
この日を境にシーズンオフへと突入しました。シーズン中は、ピンと張りつめた緊張感が漂っていたオフィス
もシーズンの振り返りとスプリングトレーニングに向けての準備となり、時間的な余裕が生まれました。
金曜日は、タラハシーから40分ほど車で移動した所に、Thomasvilleという街があります。このダウンタウンで、
クリスマスイベントが行われると言うことで誘われて行ってきました。道路を閉鎖して、歩行者天国のように
両サイドに出店が出て、多くの人々が繰りだし楽しんでいました。
土曜日は、2011 Timberwolf classic Game というフロリダ州にある高校の大会を視察してきました。この大会
は、FSUの施設の一つで行われます。広大な敷地にサッカーのピッチが20面は取れる施設です。
JVで行われていた様々な大会を思い出しました。高校の大会ですからレベルはそんなに高くはないよとFSU
のコーチングスタッフは話していましたが、実際に見てみると確かにテクニックが低い選手も見受けられますが、
それぞれの選手に特徴があり、このような中から優れたプレーヤーが生まれてくるのだなぁと見ていました。
その中にひと際小さい選手が2人。周りを見て、相手の状況を判断してボールをコントロールしている選手を
見つけました。試合が終わってからそのチームの保護者に年齢を聞くと「2人共11歳よ! 上手でしょ!!!」と教え
てくれました。確か…高校生の大会と聞いていたのですが、年齢の低い選手は、出場できるのでしょう。
しかし、驚きました。この選手の将来は、どのように育って行くのでしょうか?興味津々です。
躾もきちんと行われています。
さて、日曜日。NFLを観に行ってきました。ジャクソンビル・ジャガーズ対タンパベイ・バッカニアーズの対戦です。
タラハシーから高速を使って3時間ほどのJacksonvilleにあるEver Bank Filedに行ってきました。
スタジアム周辺の様子は、サッカーの試合と良く似ています。サポーターたちは、お気に入りの選手のチーム
ユニフォームを着て応援に出かけます。試合の楽しみ方、サポーターを大切にするマネジメントなど日本に
おいても参考になることがたくさんありました。実際の試合は、迫力のあるゲームでカレッジゲームとはまた
違った面白さがありました。
12月2日(金)ゲームデイを迎えました。絶好コンディション、素晴らしいスタジアム。
そして、素晴らしい相手スタンフォード大学。スタジアムは、すでに満員です。
FSUからも大学関係者がバスで駆けつけました。
ホテルからのバス移動は、なんと警察のコントロールで移動しました。
キックオフ前のセレモニーは、スカイダイバーズたちによって使用するボールを空から運んできました。
この試合は、ESPNによって全米に生中継されます。そのため、前後半の真ん中でTVタイムアウトの時間が
あります。これが、USらしいところです…そして、ヘッドコーチマーク氏から、この時間を使って攻守のキー
ポイントを分析し、伝えてくれという役割を与えられました。
17:00キックオフ。互いにボールポゼッションを主体とするチーム同士の対戦で、スピーディーでピッチ全体を
ボールが走る素晴らしいゲームとなりました。相手の守備ブロックを崩すキーをお互いに窺いながらボールを
動かしていきます。
最初に主導権を握ったのは、FSU。流動的に選手とボールが動いていきます。決定的なチャンスを創出して
いきますが、ゴールネットを揺らすまでには至りません。前半20分過ぎにこの試合のターニングポイントが
やってきます。FSUは、素晴らしい攻撃からCKを迎えます。キッカーのボールがゴール中央でのヘディングの
競り合いとなりました。スタンフォード大学のクリアーが、前線の選手に繋がり、ファストブレイク。
一瞬の隙を突かれて、失点をしてしまいました。これを機に主導権を握るスタンフォード大学。3分後に追加点を
奪います。FSUは、絶好のゴールチャンスを創出するも得点を奪うことができず、冒険の旅は、終了しました。
良いゲームプランを立てて、開始20分までは、完璧にプレーをしていました。しかし、一つのプレーによって、
ゲームの流れが一変してしまうこと。すなわち、「サッカーは生き物」と言うことを痛感しました。
試合後、お互いの健闘を称えながら、選手、スタッフ、レフェリー、オフィシャルそして、たくさんの観客にこのような
素晴らしい経験をこころからありがとうと一人つぶやきました。そして、感謝の気持ちと同時に無性に悔しさが
こころを占めてきました。刻々と変化するゲーム状況の中で、考えていることの意図が伝えられない自分の言語
スキル、コミュニケーションスキルの無さに悔しさの念がこころのすべてを奪いました。この悔しい思いをこころに
焼き付けます。決して忘れないように。
最後に、シドニー&シェルビー、そしてスタンフォード大学の皆さんに”Good Luck!”

FSUコーチングスタッフ
2011College Cupが行われる場所は、ジョージア州ケネソウという都市です。
ケネソウ大学が担当して、NCAAディビジョンⅠの準決勝、決勝を行います。これは、NCAA(全米体育協会)の
ビッグイベントです。ディビジョンⅠの30カンファレンス、322チームの頂点を決める大会です。8月のシーズンイン
からノンカンファレンスゲームを行い、カンファレンスゲーム、カンファレンストーナメントの結果によりこのトーナメント
に出場する64チームが決定します。USの大学生全てが、この場所にくることを目標に試合を行っていくのです。
FSUのあるタラハシーからは、バスで移動してきました。約5時間の道のりです。途中、ジョージア州アトランタに
あるサッカーパークでトレーニングを行い、ケネソウに到着しました。
ケネソウは、NCAA大学女子サッカー2011College Cupを開催することに歓迎一色です。
宿泊するホテルもロビーに出場する各大学名を入れ、ルームキーもこの大会のロゴを使用しています。
試合前日のトレーニングは、国際大会のようなスケジューリングです。
1時間のトレーニング、公式記者会見、マッチミーティングと分刻みのスケジュールです。
試合の行われるスタジアムは、サッカー専用スタジアムで、前述したように日本代表の宮間選手、山口選手の
所属していたアトランタ・ビートのホームスタジアムでもあります。スタジアムは、2011College Cupの装飾に
なっていますが、壁面に山口選手の写真がありました。US内で高く評価されている証拠です。
何故、US内で山口選手が高く評価されているかご存知でしょうか?
山口選手は、FSUに所属しており、2007シーズンは、このCollege Cupのファイナルに進出し残念ながら準優勝
となりましたが、山口選手は、全米の最優秀選手として選出されたのです。
その時のトロフィーや写真は、今でもFSUに飾られています。
今でも、当時の活躍を語る人々が多く、山口選手は元気かと必ず聞かれます。
サッカーだけでなく学業も優秀だったようで、FSUの模範となっている学生の一人です。
さて、準決勝前日の夜は、参加チーム、オフィシャルスタッフ全員が集まって、オフィシャルディナーです。
ケネソウ大学が主催して素晴らしいバンクエット(晩餐会)でした。各大学の選手代表スピーチ。そして、サッカーと
共にもっとも学業成績が良かった選手の表彰などがありました。
シドニー&シェルビーと再会しました。
最後に、ケネソウの街を散歩した時に、”Gone with the Wind”博物館が、ありました。
そうです。有名な映画「風と共に去りぬ」の博物館です。 この”Gone with the Wind”は、南北戦争下のジョージア州
アトランタ市が背景となったスカーレット・オハラの半生を描いた名作です。
今週は、Thanksgivingとエリート8つまり準々決勝が行われます。
まず、Thanksgivingは、11月の第4週木曜日がThanksgiving Dayとなります。この日は、USの祝日の一つです。
そして、フロリダ州は、金曜日も祝日に設定しているので、今週は、4連休となります。
このThanksgivingは、和訳されると感謝祭と言われています。由来は、イギリス人がマサチューセッツ州に移民して
困難な冬を乗り越える中、インディアンが穀物の収穫方法を伝授し、秋に大収穫を迎えることができ、インディアンを
招き、神に恵みに感謝し、共にご馳走をいただいたことが起源と言われています。
今では、家族や友人が集い大食事会を行う家族行事となっています。もちろん、FSUは、金曜日に準々決勝バージ
ニア戦がありますので、家族と大食事会を行えないので、ヘッドコーチマーク邸にて選手、スタッフおよびスタッフの
家族が集まり大食事会を行いました。
メインディッシュは大きな七面鳥です。それゆえ「七面鳥の日 Turkey Day」とも言われています。マーク夫人の
リンダが時間をかけて焼いた七面鳥をメインに皆で食事を楽しみました。私もおにぎりをサッカーボールに仕立てて、
持参しました。
さて、金曜日はNCAAチャンピオンシップ準々決勝です。対戦相手は、バージニア大学(UVA)。
今シーズンは、レギュラーシーズンでは、オーバータイムの末3-4で敗戦。ACCトーナメント準決勝では、2-1と
逆転勝利。共に、ポゼッションを主体とするチーム同士です。このNCAAチャンピオンシップで決着をつけます。
FSUは、第1シードですので、ホームゲームとなります。本日は、フロリダの青い空、暖かい気候、試合環境は、絶好
のコンディションとなりました。加えて、祝日の14:00キックオフ、そして、対戦相手がバージニア大学と言うことも重なり、
タラハシーのFSUサポーター、そして、遠くバージニアからもサポーターが来て約3000人の観客が集まりました。
NCAAチャンピオンシップは、有料制なので、チケット売り場から大通りまで、チケットを購入するための長い列が
できました。
お互いにACCに所属するチーム同士。キックオフから攻守の切り替えの早い好ゲームとなりました。
UVAには、攻撃的MFにモーガン選手と言うフレッシュマンながらUS代表候補選手がいます。この選手を中心に選手
個々が素晴らしいテクニックを持っています。立ち上がりから10分間は、UVAのテクニックとモーガン選手のプレーメイク
により、決定的チャンスを創出します。しかし、FSUGKのスーパーセーブにより得点を許しません。立ち上がりの猛攻を
凌いだ後、FSUは、徐々にリズムを作り出します。次の10分間は、立て続けにFSUが決定的チャンスを創出します。
これも、UVAGKがスーパーセーブを連発。試合を引き締めます。この二人のGKは、USユース代表GKです。
20分以降は、お互いに守備ブロックを攻略するべく攻撃を仕掛けますが、なかなかゴールを割ることができません。
膠着状態が続く中の35分。FSUアタッカーが、エンドライン近くのペナルティーエリアに入ったところでDFにファウルを
受け、PKを得ます。キッカーが落ち着いて決めてFSUが先制し前半を終了します。
後半は、UVAが1-4-3-3のシステムから1-3-1-4-2の攻撃重視の布陣にチェンジします。FSUは、マーキングを確認
するとともに奪ったボールを確実にキープし、攻撃のポイントを左右に変えながら攻撃チャンスを創出します。
迎えた70分。CKから追加点を奪い、続く75分カウンターから60mを独走してフィニッシュ。3-0とリードし、勝負を
決めました。

3回戦後すぐに、バージニア大学戦に向けて、相手を再分析。良い準備をした結果が出ました。そして、College Cup
つまり準決勝進出です。対戦相手は、シドニー&シェルビーのいるスタンフォード大学と決まりました。 College Cupは、
ジョージア州Kennesawというところで行われます。ここは、日本代表の宮間選手や山口選手がプレーしていたWPS
チーム、アトランタ・ビートの本拠地です。

NCAAトーナメント2回戦、3回戦は、テネシー州メンフィスにあるMike Rose Soccer Complexで行われます。
このMike Rose Soccer Complexは、スタジアムを含めると17面あるサッカーの施設です。
広大な敷地内にあるこのピッチに週末になると多くのゲームが実施されているということです。20日(日)は、
ピッチに到着すると全てのピッチで試合が行われていました。そして、全てのゲームが女子サッカーでした。
ピッチを半面使用して行われているおそらくU10年代の試合からU18年代の試合まで、行われていました。
一つひとつのピッチを見ていくと可能性のある子供たちがたくさん見つかることと思います。残念ながら、今回は
試合できているので見て歩くことはできませんでしたが…聞くところによるとこのメンフィスは、ドイツ系の住民が
多いので、サッカーが盛んだと言うことです。
さて、NCAAトーナメント2回戦です。対戦相手は、8月に対戦し1-2で敗戦を喫した西海岸オレゴン州にある
ポートランド大学です。今シーズンは、主力の怪我が多く、良い成績を収めていませんが、個々には、素晴らしい
ポテンシャルを持った選手がいます。ゲームに集中してしっかりと戦っていく必要があります。
この日のFSUは、立ち上がりから攻守の切り替えが早く、ゲームを支配します。そして、開始15分で2点を奪い
優位に立ちました。後半も前半同様にゲームの主導権を握り、後半半ばに追加点。勝負を決めました。
3回戦は、ルイビル大学との対戦になりました。この試合は、全米ランキング5位のメンフィス大学との対戦が
予想されましたが、2回戦ルイビル大学が2-0で勝利し、初のスィート16(USでは、ベスト16をこのように
呼んでいます)に入ってきました。
日曜日午後2:00キックオフで行われたこのゲームは、FSUが圧倒しました。
点差こそ2-0でしたが、内容的には、レベルの差が大きく、ルイビルが守備的にゲームを進め、カウンター狙い
に徹していたので、難しいゲームとなりましたが、前後半に1点ずつ奪い、準々決勝進出を決めました。
エリート8(USでは、ベスト8をこのように呼んでいます)に進出したのは、ACCの4チーム、バージニア大学、
デューク大学、ウェイクフォレスト大学そしてFSU、シドニー&シェルビーのいるスタンフォード大学、オクラホマ
州立大学、セントラルフロリダ大学そして、ロングビーチ州立大学です。
帰路もチャーター機でタラハシーに戻ります。メンフィスからタラハシーまで約1時間30分のフライトで到着します。
選手は、ハードなゲームを2試合行いましたので、コンディション維持が大切です。